【30代後半以降の転職が難しくなる理由】

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以前は、「35歳、転職限界説」のようなものがありましたが、現在は35歳を過ぎた転職も珍しくないです。
実際、弊社の転職サポートの実績は、毎年7割〜8割が35歳以上です。

ただ、30代よりも40代。40代よりも50代のほうが転職が難しくなる場合が多いです。
年齢を重ねるほど、転職を難しくしている理由や、それをクリアにする方法を整理したいと思います。

▼NGになる理由

年齢を重ねるほど、NG理由として
・実績の分、プライドが高くなり、自分が正しいと考える(=周りが間違っていると考える)
・体力が落ちて、アンラーニングが難しくなる
・家族のケアで、仕事に集中しきれない場合もある
という内容が多くなります。

実際、候補者の方と話をしていて、勿体無いなと思うのは、「もうトシなんで」という言葉です。
今日が人生で一番若いのに、これからずっと「もうトシなんで」と言い続けるのかなと思ってしまいます。
また、「精力的に働こう」「柔軟に自分を変えていこう」という人材に見えないため、採用したい企業は少ないと思います。

▼評価される理由

一方で、経験豊富な方々を採用する理由は、
・数多くの「成功体験」「経験」「人脈」を持っていて、それらを活用して結果を出してくれる
・選択肢が限られている。その分、事業や組織にコミットしてくれる
・自分の事よりも、結果を優先して動くことのメリットを知っている
といった内容が多いです。

実績や人脈は、料理に喩えると、食材です。
持っているだけでは価値が薄いですが、きちんと活用すると、素晴らしい結果を生み出すことが出来ます。

また、キャリアとして、選択肢が少なくなる分、「向こうの会社のほうが面白そう」と変に迷うこと無く、「まずはこの会社にコミットして結果を出す」と肚が据わっている場合も多いです。
特に経営者は、会社の風土を醸成する意味でも、メンバーのコミットメントを重視しています。
腹を据えている社員の方がいると、周りにも良い影響があり、有益な存在だと感謝をされると思います。

▼総論

整理をすると、「過去」や「自分」に拘泥する人は敬遠されます。
また、体力がない人も同様です。

話をしている中で、
「もう、この年齢なんで」
「企業側の話を聞いても良いですよ」
などの言葉が出たら危険信号だと思います。

もちろん、プライドを持つことを否定しないですし、その言葉が似合うだけの実績を出している方もいます。
ただ、実績を出されている方ほど、適切な言葉選びをしている方が多い印象があります。

重複しますが、
年齢を言い訳に使い始めた人は、今後の人生で、ずっと言い訳を続ける可能性があります。
「話を聞いても良いですよ」の言葉は、上から目線が伝わって企業側が積極的になれない理由になります。

実績は過去であって、将来の成果を約束するものではないです。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
ではないですが、自分が実績を出していける自信があったり、まだまだ成長期であると考えるのであれば、ベクトルを、「未来」と「外」に向けていくと良いと思います。

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